新型コロナ拡散防止のため全国に緊急事態宣言が発令され、多くの学校が休校・休園となっています。
親も仕事を休んだり、在宅に切り替えたり影響を受けている家庭は多いですよね。

我が家も3歳と6歳の子どもがおり、もれなく影響を受けている一家庭です。2人とも4月に入ってから1日登園・登校しただけで、それ以降ずっと保育園と小学校に行けていません。
そこで母は考えました!
「ピンチはチャンス!」
なんのチャンスかって・・・
「子どもに家事を教えるチャンスです!」
いつも時間がなくて、子どもに家事の仕方を教えたりできないですよね。でも今なら時間はたっぷりある!むしろあり余るくらい!
と、いうわけで子どもに積極的に家事を教えてみることにしました。
- 毎日家事だけで一日が終わる…
- 毎日何をして過ごしたらよいのか悩む…
- 子どものテレビやゲームの視聴時間を少しでも減らしたい
- 子どもが家事に参加する5つの効果
- 子どもが楽しみながら家事をするコツ
- 年齢別おすすめの家事の種類と内容
子どもが家事に参加する5つの効果
子どもが家事に参加することで得られる効果(メリット)を5つあげてみます。
自信がつく
子どもが家事をやると、最初はうまくいかないこともたくさんあります。
でも、何回もやってるうちに必ず上手にできるようになってきます。そして「わたしもできる!」という自信につながっていきますよ。
責任感が育つ
子どもが家事に慣れてきたら、ひとつの家事を最初から最後まで一人でまかせてみましょう。全部自分でやる!となると気合いの入り方も違ってきます。
6歳の上の子は一人でお風呂掃除やゴミ捨てを担当するようになってから、家事を最後までしっかりやるとげられるようになってきました。
自立心を育てる
子どもが家事を覚えることは、自分で立って歩く力=自立心を育てることにとても役立ちます。
子育てにおいて親の大事な役割は「一人の人間の自立をサポートすること」だと思っています。
勉強や運動は他に教えてくれる人がいるけれど、お風呂掃除の仕方や、洗濯物の干し方なんか家でしか教わる機会はありませんよね。
親子のコミュニケーションが増える
我が家も、親が家事やっている間ずっと子どもたちはEテレタイムでした。時間の余裕がないときはそれはそれでとーっても助かりますよね。
でも、この時間を親子で一緒に家事をする時間に変えてみると…
- 家事のやり方を教える
- 子どもから質問・終わった報告受ける
- 子どもに感謝や嬉しい気持ちを伝える
…など親子の会話がいつもの10倍くらい増えました。その分だけ一日のテレビの視聴時間が短くなるメリットもあります。
ご飯のあとに「親子で一緒に家事タイム」を設けてみるのがおすすめです。
考える力を育てる
子どもに家事をまかせると、失敗することが必ずあります。お皿割ったり、床や服を水でびしょびしょにしたり…
でも…
「失敗は考えるチャンス!」
です。
子どもなりに「こうやったらうまくいくかな」「次はこうやってやってみよう」と考え始めます。
そこで怒ってしまうと、失敗=怒られた=嫌なこと、というネガティブな経験で終わってしまいがちです。お皿を割れないプラスチックにするとか、失敗しても親ができるだけイライラしない方法を探して先手をうっておくといいですよ。
家事を子どもに楽しくさせるコツ
家事を子どもに毎日やってもらうにはちょっとしたコツが必要です。我が家の考え方や実践していることをご紹介します。
前提として「家事は家族みんなの仕事」
子どもが大きくなってくると、子どもがお手伝いしてくれない…という悩みを持つ親御さんも多いですよね。
この悩みを解決するにはまず、
『家事=家族みんなの仕事』
という基本的な考え方を、親がもつことが大事です。
そして子どもにもこの考え方を伝えます。早いうちからこの考え方で育っていくと、大きくなってからも家事を当たり前にこなしてくれるようになりますよ。
もし、お子さんがもう大きくて家事全然やってくれない…でもやって欲しいというご家庭は紙とペンを出して家族会議を開くのがおすすめ。
親がかかえる問題(家事をもっとやって欲しい)を子どもとシェアし、親と子どもが考えつく解決策を全て紙に書いて出し合い、お互いが納得できる解決策を探してみる方法があります。
この方法は「勝負なし法」と呼ばれ、私は親業という親子コミュニケーション講座で学びました。興味のある方は、下の記事を参考にしてみてください。


お手伝いではなくて「家事タイム」
細かいことですが、我が家では「お手伝い」という言葉もあまり使わないようにしています。
どうしても「お手伝い=誰かのサポート」という認識になりがちだからです。
お手伝いという言葉の代わりに、家事をやる時間のことを「かじ(家事)タイム」と呼んで親と一緒にやっています。
自分で決めることが大切
子どもから「お手伝いする~」と言ってきてくれるのを待つのもいいですが、子どもは気まぐれな生き物。毎日言ってきてくれるわけではありませんよね。
でも家事は毎日必ずやってきます。
子どもに家事を毎日のルーティンとして参加してもらうためには…
「参加の原則」=自分で選んで決定してもらう
のが、おすすめです。
子どものできる家事をホワイトボードなどに書き出します。
そして子どもに「今日はどれやりたい?」とポジティブに聞きます。「やらない」選択肢をつくらない必殺ワザが隠れひそんでいます。
こうすると「今日はお風呂掃除~!」などと健気に選択してくれますよ。自分で選んだことは行動に移しやすいです。
無理強いしない
家事はみんなの仕事だけど、ママだってやりたくない日があるように、子どもだってやりたくない時はあります。
「約束でしょ!」とか「やらないとゲームはダメ!」とか強制・無理強い・罰を与えるとかは絶対NGです。
我が家の場合、子どもが家事やりたくないと言ったら、「今日はやりたくないんだね~わかった。じゃあママ一人でやるか…」なんてションボリ風に家事やってると…「やっぱりやるよ!」と後から来てくれることも。
家事は毎日のことなので肩の力を抜いて、気長にゆるーくやっていきましょう。
失敗しても叱らない
子どもが家事でお皿を割ってしまったりすると「はぁ~自分でやった方が良かった…」とか「次からはやらせまい…(ゴゴゴゴゴ炎)」と思うこともありますよね。
でもそこはグッとこらえて、叱らず怒らず。。
失敗したとき、一番悲しんでるのは子ども自身だったりします。「あ~残念だったね」「びっくりしたね」「ケガしなかった?」と共感する声かけをしつつ、片付ける方法を教えたり見せてあげましょう。
感謝の気持ちを伝える
子どもが家事をやってくれたら、親から感謝や嬉しいよという気持ちをたくさん伝えましょう。
ほめるときによく使われる「えらいね!」よりも、「助かった!」「嬉しいよ!」など親の感情を伝えるようにしましょう。
その理由は、
- Youメッセージ☞「(あなたは)えらいね」
- Iメッセージ☞「(私は)助かる・ありがたい・嬉しい」
Youメッセージを受け取った子どもは、次回もほめられたくて行動を起こすようになりがちに。
Iメッセージを受け取った子どもは、自分の行動が人へ与える良い影響を知り、次から自発的に行動を起こすようになる…と言われています。
小さなお子さんには、さらに下の例のように具体的な影響を言葉で伝えるとわかりやすいですよ。
例:「○○ちゃんがお皿をピカピカに洗ってくれたから、晩御飯のときにすぐ使えて助かるな~」「○○ちゃんがお風呂をとっても綺麗にしてくれたから、今日の夜みんな気持ちよくお風呂に入れるね♪」
長いですが、結構これ効果あります。
ご褒美をあげる?あげない?シールやスタンプで可視化
家事をしたら子どもにご褒美あげるかどうかは、親の考え方で決めたらよいと思います。
我が家の場合、家事は「家族みんなの仕事」が基本。子どもにもその都度お金をあげたりすることはしません。
その代わり、シールやスタンプで家事をやった回数を可視化しています。便利な無料シート見つけました☟
- プリントキッズ:お手伝い&生活シート(無料)
このシールやスタンプがたまったら、家事を続けて頑張っていることを一緒に喜んで、子どもが好きなアイスなんか食べるつもりです。
もし親が「○○あげるから…」と物やお金で釣ってしまうと、ご褒美がなければ家事はしないという思考に子どもがなりがちなので注意が必要です。
年齢別おすすめ家事の種類と内容
我が家を例に、年齢別におすすめの家事の種類と内容をあげてみます。個人差もありますが参考にしてみてください。
未就園児(~2歳以下)
- メダカのエサあげ
- レタスの水をきる
- レタスをちぎる
- 食べ終わった食器を下げる
- お花に水をあげる
- ゴミ拾い
年少(3~4歳)
- 靴をそろえる
- きゅうりやチーズを切る
- 卵を割る・混ぜる
- お皿洗い(すすぐ)
- お皿を片付ける
- 枕カバーを外す
- 洗濯物を干す(靴下とかハンカチなど)
- 洗濯物をたたむ(ハンカチとかタオルなど)
年中(3~4歳)
- お皿洗い(洗う)
- 階段を拭く
- 枕カバーをセットする
- 豆腐を切る
- 回覧板を回す
- 洗濯物を干す(タオルやTシャツなども)
- 洗濯物をたたむ(タオルやTシャツなども)
年長(5~6歳)
- 掃き掃除
- 拭き掃除
- お風呂掃除
- 窓ふき
- ゴミ捨て
- リンゴなど硬いものを切る
- 簡単な料理(カレーを作る)
- お味噌汁をよそう
- お皿洗い(全部)
- 洗濯ものを干す(大体全部干せる)
- 洗濯ものをたたむ(大体全部たためる)
- トイレ掃除
小学生以上
- 縫い物
- 掃除機かけ
- おつかい
- 伝言など
小学生以上になると自分で学校に通い始めるので、できる家事の幅も広がります。
本格的な家事は小学生になってからという意見もありますが、大きくなってからだとやりたがらない場合も多いようです。
入学前から家事を普段の生活に習慣づけておくと、小学校以降もスムーズに継続しやすくなりますよ。
大事なのは家事を嫌いにさせないこと!
親の背中を見てたら勝手に家事覚えるだろう…というのは親の勝手な妄想です。
私の親は仕事が忙しくて、子どもに家事を教える時間は全くありませんでした。そのため、19歳で一人暮らしを始めた最初はとっても苦労したのを覚えています。
子どもと家事を一緒にやる時間は、親と一緒に過ごす記憶に残る思い出になります。その思い出が楽しければ楽しいほど、家事が苦ではない、生活能力の高い人間に成長することでしょう。
平日は忙しくてとても無理!という方は、仕事がお休みの日に少しずつスタートしてみませんか?できる範囲で親子ともに無理なく楽しく習慣化させていきましょう!
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