不妊治療

「不妊治療連絡カード」ってなに?不妊治療と仕事を両立したい方へ

こんにちは。
不妊治療経験者てらねこ(@teranecoworld)です。

みなさんは「不妊治療連絡カード」知っていますか?

私はつい最近までこのカードの存在を全く知らず、「お!こんなカードが出来たのね!」とビックリしました。みなさんにシェアしたいと思います。

この記事は、

こんな方に読んで欲しい

  • 不妊治療をこれから受ける方
  • 不妊治療を勤務先にスムーズに伝えたい方
  • 不妊治療を勤務先に伝えることを躊躇している方
  • 不妊治療と仕事の両立ができるかどうか悩んでいる方

に向けて書きました。

てらねこ
てらねこ
国も不妊治療をする人をサポートしようと色々考えているんだ!自分も知っていたら使いたかったなぁ。。

この記事を読むと、

記事を読むとわかること

  • 「不妊治療連絡カード」の使い方
  • 「不妊治療連絡カード」のメリット
  • 不妊治療と仕事は両立できる?
  • 不妊治療と仕事の両立をサポートする企業・公的サービス

についてわかります。

「不妊治療連絡カード」ってなに?

「不妊治療連絡カード」は平成29年に厚生労働省が考案した、勤務先に不妊治療を受けている、またはその予定であることを伝えるためのカードです。

厚生労働省:「仕事と不妊治療の両立について」

このカードが作成された理由は、

“不妊治療を受ける、今後予定している従業員が、企業側に、不妊治療中であることを伝えたり企業独自の仕事と不妊治療の両立を支援するための制度等を利用する際に使用することを目的として作成したもの”

引用:https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30a.pdf

とあります。

厚生労働省は「不妊治療」を理由とする退職=人的損失を最小限にとどめたい、というスタンスでこのカードをつくったのだと思います。

「不妊治療連絡カード」の中身を見てみよう

では実際の「不妊治療連絡カード」を見てみましょう。

不妊治療連絡カードに記載する内容
・所属
・氏名(捺印)
「医師の連絡事項」
・現在不妊治療を実施 or 実施予定 にチェック
・不妊治療の実施(予定)時期
・特に配慮が必要な事項
・その他
・医療機関名
・医師氏名(捺印)

さらに裏面には「不妊治療について」と題し、

①不妊治療の現状

要約すると…

☆2015年時点で5.5組に1組が不妊治療を受けていること、出生児の約20人に1人生殖補助医療(ART:体外受精、顕微授精、凍結胚(卵)移植)を受けて誕生しています。不妊の原因女性だけでなく、男性にあることもあり、原因不明なことも多くあります。いずれにの原因にしても、不妊治療は女性の体には大きな負担がかかります。原因が判明した場合には薬や手術などを行います。具体的には、一般不妊治療(タイミング法、排卵誘発法、人工授精)、それでは妊娠しない場合、生殖補助医療を行います。不妊治療は妊娠・出産、または治療をやめる決断をするまで続きます。不妊治療は「いつ終わるのか」を明らかにするのが難しく、治療をはじめてすぐ妊娠する場合もあれば、ずっと治療が続く場合もあります

さらに、

②不妊治療のスケジュールについて

が記載されています。

☆一般不妊治療の場合

月経周期ごと(約28日間)のうちの通院回数(診察時間30分程度が4~7回)、人工授精の場合は、さらに2時間程度の診察が+1日~

☆生殖補助医療(体外受精・顕微授精)の場合

月経周期ごと(約28日間)のうちの通院回数(診察時間1~2時間程度が4~10回、半日~1日かかる通院が2日程度)かかること、排卵周期に合わせた通院を求められるため、予定を前もって組めないこと診察時間以外に2~3時間の待ち時間があること、薬の影響で体調不良などおきやすいこと。

てらねこ
てらねこ
体外受精を受ける時は、2~4日に1回は半日~全日の通院(待ち時間を含め)が必要で、ホルモン数値や身体の状態で診察日が決められるので前もってわからない!んです。

この「不妊治療連絡カード」のよいところは、不妊治療について何も知識がない人がみても、「不妊治療がどういったものか」「どれくらいの頻度で通院が必要になるのか」が明確にわかるように説明が記載されている点です。

不妊治療を受けている人自身も、初めて受ける時はそこまでわからなかったりするので、自分で会社に説明するのは難しいことだと思います。

てらねこ
てらねこ
口頭でこれを自分で説明するのは結構大変!

「不妊治療連絡カード」の使い方

「不妊治療連絡カード」の使い方は簡単です。

「不妊治療」をはじめる前、または、通っているクリニックのお医者さんのサインをもらって会社に提出します。←これだけ!

てらねこ
てらねこ
医療機関によっては「文書料」としてお金が必要になる場合があります!もし金額が気になる場合は、クリニックに事前に確認してみるといいですよ。

ちなみに…「不妊治療」を会社に伝えたくない方も中にはいると思いますが、誤解を生むリスクが高い(病欠が多すぎると仮病を疑われるのは仕方ありません)のでおススメしません。「不妊治療」を隠さずに伝えること=協力・理解を得るための第一前提だと私は思います。

「不妊治療連絡カード」に話を戻します。

このカードを使わなくても「不妊治療」をしている(する予定)ということを伝えることは、もちろん可能です。私が不妊治療をしていた時はこのカードが作成される前でしたので、勤務先へは「口頭」で伝えました。

てらねこ
てらねこ
今でも覚えているけれど、”どんな反応が返ってくるのか”不安でドキドキしながら伝えたことを覚えています!

もし口頭で伝える際は、この「不妊治療連絡カードに記載されている内容」(特にスケジュール=休まなければいけない頻度など)を参考に伝えるのが良いと思います。

「不妊治療連絡カード」のメリット

この「不妊治療連絡カード」のメリットについて考えてみました。

「不妊治療連絡カード」のメリット
  • 会社に不妊治療のことをスムーズに伝えることができる
  • 医師の診断書なので休暇を申請しやすくなる
  • 会社に不妊治療への理解・協力をお願いしやすくなる
  • 口頭で伝えるよりも説得力がある

もちろん「不妊治療をしているから休んで当然」という態度では、周囲の協力や理解は得られにくいでしょう。「会社・同僚への協力・理解」をお願いする以上、自分にできる「仕事は最大限頑張る」姿勢を見せることが大事だと思います。

不妊治療と仕事を両立したい方へ

つぎに厚生労働省が行った「不妊治療と仕事の両立に関する」アンケート調査結果と、企業や公的サービスが行っている不妊治療と仕事の両立をサポートする制度についてシェアしたいと思います。

不妊治療と仕事は両立できる?

不妊治療と仕事の両立は果たして可能なのでしょうか?

厚生労働省の調査によると、不妊治療を受けている16%の人が、不妊治療と仕事の両立ができず離職しています。

どんな方もはじめは「不妊治療」と「仕事」を両立したい!、と考えて治療をスタートするのではないかなと思います。でも、実際に「不妊治療」を始めてみるとその難しさに直面することになります。

参考:https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30a.pdf

両立が難しいと感じる理由トップ3
  1. 通院回数が多い
  2. 精神面で負担が多い
  3. 待ち時間など通院にかかる時間が読めない、医師から告げられた通院日に外せない仕事が入るなど、仕事の日程調整が難しい

不妊治療と仕事の両立が難しいと答えた人の多くが、通院回数の多さ、精神的負担、通院日が事前に読めないことがトップ3にあげています。

てらねこ
てらねこ
私もトップ3全部の理由が当てはまり当時の仕事を辞めました…でも本当はもっと続けたかった;;

では、残り84%の人はどうしたのか見てみましょう。

参考:https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30a.pdf

  1. 53%・・・両立している
  2. 11%・・・両立できず不妊治療をやめた
  3. 8%・・・両立できず雇用形態を変えた

となっています。半数の人は「両立」していると回答しています。もう一回言います。半数以上の人が仕事と不妊治療の折り合いをつけて「両立」を達成しているんです!

てらねこ
てらねこ
ちょっと勇気でますよね!

結論…不妊治療と仕事の両立は、一見厳しそうに見えますが「可能」です。

「でもあなたは辞めたんでしょ?」という声が聞こえそうなので…

私が当時働いていたのはパート(夢のカフェを開くためにフレンチレストランで修行していました;)でした。もし、正社員だったら、または、子どもが生まれた後も継続できる仕事(飲食業は土日夜がメインなので、小さな子どもがいる間は厳しいと考えました;)だったら、そう簡単には辞めなかったと思います。

不妊治療のその先、もし治療がうまくいって出産・子育てのフェーズになっても継続できる(継続したい)仕事ならば、辞めずに両立の道を探す方が良いと思います。

不妊治療と仕事を両立したい方をサポートする企業(増加中)

つぎに、企業側の不妊治療と仕事の両立へのサポートを見てみたいと思います。

最近では企業側も不妊治療への理解が増し、下記のような柔軟な対応を取る会社が増えてきています。

不妊治療を受けている従業員への対応

・フレックスタイム制度
・半日単位・時間単位の有給休暇制度
・テレワーク制度
・休職制度

参考:Clarity「不妊治療休業制度などがある会社一覧」
https://www.clarity.tokyo/benefit/fertility-treatment-leave/

例:矢崎総業株式会社
「こうのとりサポート(LCO)制度」
不妊治療を受ける従業員に対し、バックアップホリデーの取得、選択制退職金前払い制度の利用、最大1年の休業を認める制度。
https://www.yazaki-group.com/recruit/newgrads/environment/diversity/

あなたの会社には不妊治療と仕事の両立をサポートする制度があるかどうか、調べてみたことはありますか?

もし、現時点でこのような制度がない会社でも、もし!あなたが会社側に「テレワークなら続けられる」「不妊治療をトライする間、休職したい」など要望を訴えることで、もしかしたら柔軟に対応してくれたり、今後の新しい制度を作るきっかけになるかもしれません。

「不妊治療をしながら仕事をするのはきつい…」と思ったら、「辞める」ことを考えるより一度「会社に相談」してみてはいかがでしょうか?

不妊治療と仕事を両立したい方をサポートする公的支援

不妊治療と仕事を両立したい方をサポートする公的支援があるのはご存知ですか?

もし、会社に相談しても納得できる対応が得られなかったり、または、あってはならないことですが「不妊治療」を理由に「解雇された」「仕事内容を変更させられた」「降格させられた」などハラスメントが発生した場合は、下記の公的機関の相談先に問い合わせて救済の手を借りましょう。

「不妊治療連絡カード」まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「不妊治療連絡カード」と「不妊治療と仕事を両立したい方へ」についてご紹介しました。意外と知らない方も多いのでは…と思い記事にしてみました。

もし会社にまだ不妊治療のことを伝えていなくて悩んでいる方や、これから不妊治療を進める方で「不妊治療」と「仕事」の両立に不安を感じている方などに少しでも参考になれば嬉しいです。

ABOUT ME
teraneco
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不妊治療の末授かった2児の母。プログラマ→ワーホリ→金融系会社→不妊治療→在宅ワーカー6年目。個人投資(FX、株)もやっています。不妊治療や子育て情報、ブログ運営、投資情報など幅広く発信していきます。

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